1巻〜5巻で完結おすすめ名作漫画作品・短編集まとめ【2024年】
このページでは、当サイト「YOMUDAKE(ヨムダケ)」がおすすめする漫画作品の中から5巻以内で完結する漫画作品を紹介しています。1巻完結漫画や短編集なども掲載。(随時更新)
5巻以内で完結するおすすめ名作漫画作品
おすすめ度:5
タコピーの原罪
おすすめ度 | |
著者 | タイザン5 |
巻数 | 全2巻 |
あらすじ
ある日小学生のしずかちゃんは、ハッピー星からやってきたハッピー星人と出会う。ハッピー星人を「タコピー」と名付けた。純真無垢なタコピーは、しずかちゃんを元気にしようとするもどこか暗い表情のまま。実はしずかちゃんは、学校で壮絶なイジメに合っていて・・
ネタバレなしのレビュー
戦争映画や血しぶきが舞うようなシーンでおしゃれな音楽が後ろで鳴っているあの感覚を味わえる作品。常に読んでいて苦しくなるような展開が続くも、タコピーの「純真無垢な姿」が良い味を出している。物語の序盤では、しずかちゃんは周りの劣悪な環境によって可愛そうな少女として映るも、中盤からは少しずつ、タコピーと読者はしずかちゃんに振り回されるようになり、気づくと序盤に見えていた景色と違う景色に変わっている。2巻という短い物語の中に、読者は何度も感情が行ったり来たりするのを味わえるおすすめの作品。
ココロのプログラム
おすすめ度 | |
著者 | 中村ひなた |
巻数 | 全4巻 |
あらすじ
少年・宇佐美九の元へやってきた人型ロボット・いちこ。人の「心」を学ぶため一緒に暮らすことになった。宇佐美家の隣で暮らすのは、幼馴染の入江愛。愛は、真っ直ぐで優しい九に恋心を抱いていた。一方、九もまたロボットのいちこに抱く感情に変化が。
ネタバレなしのレビュー
男の子の宇佐美九・女の子の入江愛・ロボットのいちこ、の三角関係を描いた作品。単純に人間の三角関係ではなく、ここにリアルな人型ロボットを入れることで、人間の複雑な心の動きと汚い部分がにじみ出てくる。それを透き通るような透明感ある、中村ひなた先生の絵のタッチで表現されたこの世界は、美しくて儚い。表情の描き方も自然かつリアルであるからこそ、このストーリーが成り立つし引き込まれる。漫画家としての技量を魅せつけられた作品。
おすすめ度:4.5
メタモルフォーゼの縁側
おすすめ度 | |
著者 | 鶴谷香央理 |
巻数 | 全5巻 |
あらすじ
気づいたら75歳。もう夫の三回忌。そんなある日、お婆さんは久しぶりに本屋に立ち寄ると、1冊の絵が綺麗な漫画と出会う。その本は「BL漫画」。書店でバイトするBL好きの女子高生店員とお婆さんの年の差友情物語が描かれる。
ネタバレなしのレビュー
どこか消極的で同学年のみんなが大人に変わっていくなか1人取り残されてしまっているように感じている女子高生・佐山うららと、夫を亡くして退屈な日常に変わってしまった市野井雪が、BLを通して2人に「青春」が訪れるという面白い切り口。しかし、ちゃんと年の差の部分を描いており、佐山うららが市野井雪に対して悩んだり心配する様子はリアル。1つ1つの描写がリアルで、それぞれの立場で抱えているモノが描かれており、読み終えたあとには「良い作品に出会えた」と思えるはず。
おすすめ度:4
彼方のアストラ
おすすめ度 | |
著者 | 篠原健太 |
巻数 | 全5巻 |
あらすじ
西暦2063年。ケアード高校の生徒たちは、惑星キャンプへと出発する。生徒たちだけで惑星マクパで5日間過ごすというイベント。この日、無作為に集められた9人のB5班は惑星マクパへと旅立つ。しかし、そこで謎の光に飲み込まれ気付くと全員宇宙空間へ放り出されてしまう。
ネタバレなしのレビュー
個人的に前作の「スケットダンス」のファンでもあるが、相変わらずコメディ要素で笑わせてきたと思いきや突然シリアスな場面を取り入れ緩急の使い方が上手い。また、物語に登場するキャラクターが多いにも関わらず、1人1人ちゃんと個性や役割が与えられているのも素晴らしい。そして終盤に近づくにつれ、ページをめくる手が止まらなくなる。
おすすめ度:3.5
映画大好きポンポさん
おすすめ度 | |
著者 | 杉谷庄吾 【人間プラモ】 |
巻数 | 全3巻 |
あらすじ
伝説の映画プロデューサーを祖父に持つポンポさん。彼女もまた才能があり、プロデューサーとしていくつものB級映画!?を制作していた。そんなポンポさんの元でアシスタントとして働くのは、映画が大好きで学生時代は友達がいなかった青年のジーン。ある日突然、ポンポさんはジーンに15秒のCMを作らせる。それをきっかけにジーンは再度映画の魅力に没頭する。
ネタバレなしのレビュー
戦争映画や血しぶきが舞うようなシーンでおしゃれな音楽が後ろで鳴っているあの感覚を味わえる作品。常に読んでいて苦しくなるような展開が続くも、タコピーの「純真無垢な姿」が良い味を出している。物語の序盤では、しずかちゃんは周りの劣悪な環境によって可愛そうな少女として映るも、中盤からは少しずつ、タコピーと読者はしずかちゃんに振り回されるようになり、気づくと序盤に見えていた景色と違う景色に変わっている。2巻という短い物語の中に、読者は何度も感情が行ったり来たりするのを味わえるおすすめの作品。
夏の終点
おすすめ度 | |
著者 | 西尾 拓也 |
巻数 | 全2巻 |
あらすじ
朝の7時。ガラガラの電車で私はいつも決まった場所に座ります。30分後に、彼も決まった場所に座ります。美化委員の夏川さんは、どこか自分と似た匂いを感じられる相原くんに惹かれていた。しかし、ある日相原くんと歩く女性を目にしてしまい・・・。
ネタバレなしのレビュー
戦争映画や血しぶきが舞うようなシーンでおしゃれな音楽が後ろで鳴っているあの感覚を味わえる作品。常に読んでいて苦しくなるような展開が続くも、タコピーの「純真無垢な姿」が良い味を出している。物語の序盤では、しずかちゃんは周りの劣悪な環境によって可愛そうな少女として映るも、中盤からは少しずつ、タコピーと読者はしずかちゃんに振り回されるようになり、気づくと序盤に見えていた景色と違う景色に変わっている。2巻という短い物語の中に、読者は何度も感情が行ったり来たりするのを味わえるおすすめの作品。
おすすめ度:3
ザッケン!
おすすめ度 | |
著者 | 上村 奈帆 |
プクプク | |
巻数 | 全4巻 |
あらすじ
私は卒業式で泣いたことがない。私は青春不適合者だ。高校生になったゆかりは、青春を感じられる「夢中になれる何か」を探していると・・・徳田みみに出会う。彼女は雑草研究部という部活らしい。雑研と出会い、ゆかりの見えていた世界は大きく変わっていく。
ネタバレなしのレビュー
戦争映画や血しぶきが舞うようなシーンでおしゃれな音楽が後ろで鳴っているあの感覚を味わえる作品。常に読んでいて苦しくなるような展開が続くも、タコピーの「純真無垢な姿」が良い味を出している。物語の序盤では、しずかちゃんは周りの劣悪な環境によって可愛そうな少女として映るも、中盤からは少しずつ、タコピーと読者はしずかちゃんに振り回されるようになり、気づくと序盤に見えていた景色と違う景色に変わっている。2巻という短い物語の中に、読者は何度も感情が行ったり来たりするのを味わえるおすすめの作品。
リバイアサン
おすすめ度 | |
著者 | 黒井白 |
巻数 | 全3巻 |
あらすじ
宇宙空間で見つけた古びた旅客船の中に潜入する盗掘屋の3名。人の気配はなく、廃墟のような船内。そこで金目の物を探していると1冊の手帳を見つける。手帳は航海日誌のようで、この旅客船で起きたことが書かれていた。どうやらこの旅客船は中学校の修学旅行で使われていた船らしく、悲惨な事件が起きていたようで・・・
ネタバレなしのレビュー
戦争映画や血しぶきが舞うようなシーンでおしゃれな音楽が後ろで鳴っているあの感覚を味わえる作品。常に読んでいて苦しくなるような展開が続くも、タコピーの「純真無垢な姿」が良い味を出している。物語の序盤では、しずかちゃんは周りの劣悪な環境によって可愛そうな少女として映るも、中盤からは少しずつ、タコピーと読者はしずかちゃんに振り回されるようになり、気づくと序盤に見えていた景色と違う景色に変わっている。2巻という短い物語の中に、読者は何度も感情が行ったり来たりするのを味わえるおすすめの作品。
さよならハイスクール
おすすめ度 | |
著者 | 森もり子 |
巻数 | 全3巻 |
あらすじ
この教室は支配されている。文化祭実行員を決めることになったが、誰も手を挙げない。するとスクールカースト上位の前田が俺に押し付けてきた。文化祭実行委員になった俺は、このスクールカーストを破壊するために、カースト上位の女子・伊藤と付き合う計画を立てる。
ネタバレなしのレビュー
スクールカーストの下にいる自分がカースト上位の女子と付き合えば、上位の奴らの関係性が壊れて同時にスクールカーストも破壊できるという・・・もうこの設定が魅力的。良い意味でこのくだらなさがワクワクさせてくれる。そしてセリフの言い回しも高校生らしさを表現していて良い。最終的にどう転んでいくのか期待しながら読み進めていった。
一年につき、一万円で。
おすすめ度 | |
著者 | 三秋縋 |
田口囁一 | |
巻数 | 全3巻 |
あらすじ
20歳になったクスノキは、金欠だった。食べるものに困っていた彼はCDと本を手放す。そこで寿命を買い取ってもらえるサービスを知る。命の査定を行うと、余命は30年3ヶ月。1年あたりの買い取り額は、最低買取価格の1万円。自分の今後の人生に価値がないことを知った彼は3ヶ月だけ残し、30年分を売り払う。
ネタバレなしのレビュー
自分の残りの人生に価値がないことを知るという絶望から始まるこの物語は、色々と読んでいて心に突き刺さる。寿命というものを意識し始め、人との繋がりを求めはじめるところもリアル。
1巻で完結するおすすめ名作漫画作品
おすすめ度:5
ルックバック
おすすめ度 | |
著者 | 藤本タツキ |
巻数 | 全1巻 |
あらすじ
小学4年生の藤野は自分の絵に自信を持っており、学級新聞では4コマ漫画を任されていた。しかし、不登校の京本が描いた4コマが掲載されると、その圧倒的な画力の差を見せつけられる。藤野は必死に絵の勉強を始める。周りは誰も理解してくれない。そして2年後、藤野は京本には勝てず挫折する。
ネタバレなしのレビュー
見た人にとって色々と感想が変わりそうな作品。個人的には「京本」という存在が「藤野」にとって何だったのか?色々と考えてしまう。藤野にとって「絵」を描くことは楽しいことであり、周りからも喜んでもらえるものだったはずが、京本の絵をきっかけに絵を描くことは楽しいことではなくなり、必死に絵を勉強している姿に周りからは「まだ絵を描いているの?」と言われてしまう。そして漫画を描くことを諦めてしまうが、京本だけは自分の漫画を認めてくれていた。自分を狂わせ、苦しませた存在だったはずが、自分を認めてくれている。そこから物語は動き始めるが・・・、ラストシーンをネタバレなしで描くことは難しいのでここまで。考察は、noteに描いてみました。
おすすめ度:4.5
センチメンタル無反応
おすすめ度 | |
著者 | 真造圭伍 |
巻数 | 短編集 |
あらすじ
真造圭伍氏の短編集。全8話で構成。中2の学際前日、俺は家出をした。-「ディパーチャー」|ウチ、結構やばいよ?清水さんは、初めて彼氏をゴミ屋敷の実家に招く-「清水家のすべて」|なじみの店が欲しくて・・・。-「いつでもフラッと飲める友達がほしいよ」
ネタバレなしのレビュー
漫画「ひらやすみ」で有名な真造圭伍先生の短編集。とにかく全ての短編集を通して「人間っぽさ」みたいなものを感じ取れる。この人間っぽさとは何なのか?「ひらやすみ」でもそうだが、真造先生特有の空気感みたいなものがある。言語化することが難しいが、春のぽかぽかとした暖かさみたいな感じだろうか。無駄に装飾せず、ありのままの生きた感じが伝わってくる。好きな人にとってはたまらない作品。
アイリウム
おすすめ度 | |
著者 | 小出もと貴 |
巻数 | 全1巻 |
あらすじ
アイリウム・・・1錠飲めば24時間後へワープできる薬。服用すると普段通りの生活を行うことができるが、その間の記憶は自分に残らない。嫌なコト・辛いコトの前に服用すれば記憶に残ることなくやり過ごすことができ、24時間後に意識が戻る。そんなアイリウムが当たり前になった世界に生きる7人の物語。
ネタバレなしのレビュー
アイリウムが普及したこの世界では「記憶の価値」とは?みたいな部分を考えさせられる。目の前にある出来事をある意味なかったことにすることができるアイリウムは、人々を物凄く単純な生物へと変えてしまう。しかし、7人の物語の中には、アイリウムが現実でも誕生すれば、実用化される可能性はあるのでは?と思わせられるようなリアリティある場面も。アイリウムは神の慈悲か?悪魔の策略か?読み終えたあとに、考えさせられてしまう。
おすすめ度:4
夏を知らない子供たち
おすすめ度 | |
著者 | 山本和音 |
巻数 | 短編集 |
あらすじ
山本和音氏の短編集。全11話で構成。2150年、地球の平均気温は52度。人類はスノードームでの生活を義務付けられた。-「夏を知らない子供たち」|元彼が私に会いたがっている。私のことまだ好きじゃん?-「まどか、田園へ行く」|ドラフト候補の高校球児・三浦くんに1通のメールが届く-「ナイトゲーム」
ネタバレなしのレビュー
この短編集は、それぞれの登場人物たちの人生の一瞬を切り取った感じを楽しむことができる。まさに短編集とはこのこと。個人的に好きな話は「ナイトゲーム」で、物語の展開から終わり方まで最高だった。すぐに読み返してしまったくらい好き。短編集全体を通して良い意味であっさりしているにも関わらず、読み終えたあとに何かが残る。よく分からないが夏に畳の上で読みたくなる作品。
おすすめ度:3.5
山羊座の友人
おすすめ度 | |
著者 | 乙一 |
ミヨカワ将 | |
巻数 | 全1巻 |
あらすじ
僕の家は高台にあり、2階部分だけ強い風が当たる。そんな2階にある僕の部屋のベランダには毎朝大量の落ち葉が。そして落ち葉にまぎれてゴミも。そんなゴミの中にあったのは新聞の切れ端。日付は来月。記事の内容は殺人事件。もし本当なら未来に起こる事件ということになる。そして今日、僕が通う高校で事件が起きた・・・
ネタバレなしのレビュー
1巻で完結とは思えないほどストーリーに厚みがある。SFの要素はありつつも、下手にSFに頼り切ることなく、しっかりと登場人物含めて物語がしっかりと描かれており読み応えがある作品。セリフの言い回しや間も含めて漫画として面白かった。