
読み切りとは?読切漫画作品の魅力とは?
漫画の「読み切り」とは?連載や単行本の漫画と何が違うの?という方に向けて、読み切りの特徴と魅力を解説。
読み切りとは?
読み切りとは、一般的な連載漫画とは異なり、数ページから数十ページで完結する漫画作品を指します。いわゆる「1話完結型の漫画作品」といえば、イメージしやすいのではないでしょうか。
よくある形式としては、漫画雑誌などに普段は連載されていない作品が特別掲載される場合があります。これは、読み切り作品として発表し、その後に連載へと発展させるかどうかを読者の反応から判断する試みです。

人気だった読み切り漫画が少し内容を変えて連載漫画に生まれ変わったりすることがあるんだよ
また、連載の有無関係なく、純粋に読み切り作品として完結している作品の場合もあります。作家によっては、読み切り作品を集めた短編集などで書籍化するケースもあります。
読み切り漫画の魅力を語りたい
読み終えたあとに取り残される感覚を味わえる
本当に面白い読み切り作品に出会えたとき、読み終えたあとにポツンと取り残される感覚があります。勢いのある作品であれば、強風がブワッと吹いて、髪の毛をボサボサにされ、風は過ぎ去り、1人立ちすくむ感じ。
切ないタイプの作品であれば、さっきまで賑やかな場所にいたのに今は誰もいない部屋に1人いて、あまりの静けさに耳鳴りのようなものが聞こえてくるあの感じ。
さっきまでこの物語を知らなかったのに、最初の数ページで読者を世界観に引き込み、数分で物語は完結してサヨナラと過ぎ去っていく。これは、たった数十ページの読み切り作品だからこそ感じられるものだと思います。
積み上げにくいからこその面白さがある
数話、数巻に渡って描く前提の物語の場合、少しずつキャラクターや展開の「積み上げ」が行われていく面白さがあると思います。いわゆる伏線などもこれに該当するはずです。
一方、読み切りの場合は決められたページ数の中で素早く完結させる必要があるため、基本的に「積み上げ」より、「どれだけ多くの風を吹かせることができるか?」「最大瞬間風速は?」という面白さがあると思います。
作品によって序盤・中盤まで無風で終盤に台風並みの風を巻き起こすタイプのものもあれば、序盤から風を挟んでくるタイプもあります。
この感覚何に近いかな?と考えたとき「漫才」に近いかなと思います。M-1などを見ていると決められた時間内で手数の多いタイプの方もいれば、終盤に笑いをドンと持ってくるタイプの方もいますよね。
個人的に漫才が好きだからこそ、読み切りにもそれに近い何かを感じ取っているのかもしれません。
読み切り漫画といえばジャンプ+が力を入れている
現在、多くの出版社が提供する漫画アプリにおいて読み切り漫画が掲載されていますが、その中でも特に集英社の「少年ジャンプ+」は力を注いでいるように見受けられます。
当サイト「YOMUDAKE(ヨムダケ)」でも、ジャンプ+のおすすめ読み切り漫画を厳選し紹介しています。
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