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このページでは、ピエール・ルメートル作品の1つであるカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの読む順番を紹介しています。
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズは、時系列の順番で読むのをおすすめします。
この事件は、匿名の通報によって発覚する。事件現場となった建物には「生」の気配を感じさせない最悪の光景が広がっていた。転がる胴体に、はみ出た血管。鼻をつく内臓と汚物の匂い。そして壁に掛けられた女の首。犯罪捜査部班長のカミーユですら逃げ出したくなった。壁には巨大な血文字で「わたしは戻った」と書かれている。この事件は16ヶ月前に起きたトランブレ事件と似ていた。
匿名の通報で発覚し同じく現場には切断された遺体があった。犯人は自分の存在を知られたいと思っている異常者か?行き詰まる捜査、情報が漏れ煽り始める新聞。カミーユは書棚にあった1冊の本を手に取ると・・・。読者が違和感に気づくとき、犯人の計画は完成する。
ある日の夜、アレックスは突然背後から殴られる。男はバンに無理やり彼女を乗せ、気絶するまで殴り続けていた。この事件は、目撃者の通報によって発覚する。しかし、手がかりもなければ犯人の特定も進まない。
事件から4日が経つも被害者女性の捜索願もないため、拉致された女性の特定も進まず。一方その頃、犯人の男は檻の中にアレックスを閉じ込めようとしていた。そして男はアレックスに言い放つ。「おまえがくたばるのをみたい」
偶然という矢は狙いを定めて放たれる。犯罪捜査部班長のカミーユは泣き出したくなった。監視カメラの映像に映るアンヌがこちらを見ている気がしたから。カミーユにとって特別な存在であったアンヌは、強盗に襲われた。偶然通りかかったアンヌを犯人たちは襲い、引きずり、そして宝石店へと向かう。
ただの肉の塊のような魂が抜けたアンヌの姿が監視カメラの映像に残っていた。アンヌは瀕死の状態からなんとか一名を取り留める。やがて犯人の男は彼女が入院する病院へ。なぜアンヌは殺されなかったのか?なぜ犯人は執拗にアンヌを狙うのか?アンヌとの関係を隠し捜査を進めるカミーユは、嘘が嘘を呼び孤立していく。一方、アンヌは病室でいつも泣いていた。
青年はカフェに入り、携帯電話を取り出してテーブルの上に設置する。カメラが捉えていたのは、目的の建物だった。これが「証拠」になる。数秒後、建物は爆破される。やがて青年は、その映像を手に警察へ出頭。他にも6か所に同様の爆弾を仕掛けていることをほのめかす。
青年から交渉役として指名されたのは、捜査官・カミーユ。彼の目的は「勾留中の母親」だった。カミーユは青年の言動を注意深く観察するが、その意図も真の目的も一向に見えてこない。自分は何かを見落としているのか?青年とカミーユによる静かな心理戦が幕を開ける。
カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを読む上で注意したいのが、発売日順にこのシリーズを読むとネタバレを食らってしまうということ。
日本国内では「悲しみのイレーヌ」と「その女アレックス」の発売日が逆転しており、2作目の「その女アレックス」が先に翻訳されて発売しています。
原書 | 翻訳版 | |
---|---|---|
悲しみのイレーヌ | 2006年発売 | 2015年発売 |
その女アレックス | 2011年発売 | 2014年発売 |
つまり、このシリーズに興味を持った方が1作目を読むために翻訳版の発売日順に手に取ってしまうと「その女アレックス」から読むことになってしまいます。
インパクトだけで言えば「その女アレックス」の方が勝るけど、シリーズを通して楽しみたいなら1作目の「悲しみのイレーヌ」から読むことをおすすめするよ
どうしても時間がない。4作品も読めない。という方で、1冊に絞っておすすめするなら「その女アレックス」がおすすめ。
先ほども紹介したとおり、1作目の「悲しみのイレーヌ」のネタバレ要素が少し入っていますが、ストーリー的には問題ありません。「悲しみのイレーヌ」を読んでいないと理解できないというシーンもありません。
元々カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズは、3部作だったところに「わが母なるロージー」という番外編が追加された構成になっています。
こちらの番外編は、約200ページと本編の約半分程度になっているため、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズを初めて読むという人でも読みやすくなっています。内容的には、3作品に比べると衝撃は少ないですが。
また「わが母なるロージー」で描かれるテーマは、カミーユ自身にも重なる部分があるため、あえて「わが母なるロージー」を読んでから「悲しみのイレーヌ」→「その女アレックス」→「傷だらけのカミーユ」という順番で読むのも悪くないかもしれません。
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