おすすめの海外(翻訳)ミステリー小説まとめ
当サイト「YOMUDAKE(ヨムダケ)」が選ぶ、おすすめの海外・翻訳ミステリー小説を紹介。インスタグラム(@yomumystery)でも発信中。【随時更新】
おすすめ
海外(翻訳)ミステリー小説
すべてのドアを鎖せ
著者 | ライリー・セイガー |
翻訳者 | 鈴木恵 |
ジャンル | 奇妙・緊迫感 |
あらすじ
もし、高級アパートメントに住むだけで毎月4,000ドルが貰えたら。失業中の私は貯金も500ドルすらない女。そんな私の目に飛び込んできたのが居住者募集の求人。面接に合格した私は広い部屋を手に入れた。しかし最初の夜、寝室の外から気配を感じ・・・
ネタバレなしの感想
居住者には「外から人を招くの禁止」「他の住人を詮索するの禁止」などのルールがあるものの、それさえ守って過ごせばお金が貰えるというもの。どこか不気味で読み進めていくと、気づけば読者はジェールズと一体になりページをめくる手が止まらなくるでしょう。
オクトーバー・リスト
著者 | ジェフリー・ディーヴァー |
翻訳者 | 土屋晃 |
ジャンル | 事件 |
あらすじ
この物語は最終章から始まり、第1章へ向かって時間が巻き戻っていく。娘を誘拐された母親と仲間の男は、誘拐犯と交渉へ向かった2人の男を待っていた。そのとき、玄関の扉が開いた。戻ってきたのは、誘拐犯の男。彼は銃を掲げた。
ネタバレなしの感想
最終章から始まるため、登場人物や関係性があとから描かれていくため、好みは分かれるかも。第1章へ向かっていくため、盛り上がりに欠けるのでは?と心配してしまいますが、しっかりと仕掛けを用意してあるのがこの本の凄いところ。
東の果て、夜へ
著者 | ビル・ビバリー |
翻訳者 | 熊谷千寿 |
ジャンル | 人間ドラマ |
あらすじ
スラム街の犯罪組織に所属する15歳のイーストは、ボスから「この男を始末しろ」という命令が下される。用意されたのは1台の古びたバン。イーストを含む少年4人は、誰もお互いを信用していない。そんな4人を乗せたバンは、遠く離れたウィスコンシンへ向かう。
ネタバレなしの感想
1つ1つの描写が細かく、匂いまで伝わってくるほどの臨場感。組織に育てられ外の世界を知らないイーストが、バンの窓から見える景色の変化が、まるで心情を表しており、少年なりの葛藤・孤独・成長を感じられる物語。
メインテーマは殺人
著者 | アンソニー・ホロヴィッツ |
翻訳者 | 山田蘭 |
ジャンル | 事件・探偵 |
あらすじ
資産家の老婦人、ダイアナ・クーパーは、自分の葬儀を予約したその日に何者かによって絞殺された。彼女は今日殺されることを知っていたのか?この奇妙な事件を追うのが警察庁顧問のホーソーンと、この本の著者であるホロヴィッツ。
ネタバレなしの感想
この本は、著者目線で描かれるミステリー小説。洞察力が鋭く、多くを語らないホーソーンに振り回される著者と読者。そして、しっかりと読者の期待を超えてくれる1冊。
異常(アノマリー)
著者 | エルヴェ・ル・テリエ |
翻訳者 | 加藤かおり |
ジャンル | 奇妙・人間ドラマ |
あらすじ
この物語は、様々な視点で描かれる群像劇。年齢・国籍・性別もバラバラ。1つ共通点があるとすれば、3ヶ月前に「エールフランス006便」に搭乗していたこと。その飛行機は巨大積乱雲の影響により、機体は大きく揺れレーダーが故障。機長は管制センターへ繋ぐも「異常」が発生していた。
ネタバレなしの感想
なるべく本の中身については、何も知らずに読んだ方が楽しめると思うので、ネタバレ無しの感想を書くのは難しい。言えることは、思想や価値観、もし自分ならどうするだろう?と考えさせられる。
もし今夜ぼくが死んだら、
著者 | アリソン・ゲイリン |
翻訳者 | 奥村彰子 |
ジャンル | 事件・人間ドラマ |
あらすじ
ある日の夜、盗難車による轢き逃げによって高校生が命を落とす。同時刻頃、高校生の息子・ウェイドは家を抜け出していた。次々と見つかる証拠がひき逃げ犯と息子を結びつける。無実を証明したい母と、頑なに口を閉ざし続けるウェイド。そんな彼はネットで意味深なコメントを残し・・・
ネタバレなしの感想
この物語には頻繁に「ティーンエイジャー」という単語が出てくる。年頃の孤独や苦しみ、いじめ、そして親子関係。一方で登場人物の大人たちもまた、何かを抱えて生きている。そんな現代社会とミステリーが絡み合った作品。
僕が死んだあの森
著者 | ピエール・ルメートル |
翻訳者 | 橘明美 |
ジャンル | 事件・人間ドラマ |
あらすじ
12歳の少年は母と2人暮らし。彼の楽しみといえば森で友達と秘密基地を作ることだった。しかし、ゲームが発売されると、友達は森を離れた。母からゲームを禁止されていた少年は、1人小屋作りに励む。唯一の相棒は、隣家の犬だけ。しかし、少年の心の支えになっていた犬も失う。怒りと悲しみで押し潰されそうな少年は、衝動的に隣家の子を殺害してしまう。
ネタバレなしの感想
父を失い、友を失い、そして犬を失う。全てを失った少年が衝動的に起こしたその一瞬のできごとによって、1つの選択によって全てが壊れていく。ドキドキ・ハラハラを体験できる。
頰に哀しみを刻め
著者 | S・A・コスビー |
翻訳者 | 加賀山卓朗 |
ジャンル | ハードボイルド |
あらすじ
アイクには、拒絶し続けてきた息子がいた。その息子は、デレクという男と結婚していた。そんな息子夫婦は、何者かによって殺害される。葬儀の日、アイクはデレクの父親・バディ・リーと会う。彼もまた、息子を拒絶し続けてきた父親だ。一向に進まぬ捜査。2人の父親は息子に対する愛だけを頼りに、独自で犯人を探し始め、暴力による「復讐」を行う。
ネタバレなしの感想
黒人のアイク・白人のバディ・リー、そして2人の息子はゲイ。この作品は、様々な社会の純粋な影を描きつつも、無駄に説教くさくないのが良い。そして、父親たちの「不器用な息子への愛」だけは確かなことも、人間臭さが際立って素敵。
第四の扉
著者 | ポール アルテ |
翻訳者 | 平岡敦 |
ジャンル | 事件 |
あらすじ
この村には、薄気味悪い屋敷がある。家主は実業家の男、ヴィクター・ダーンリー。息子のジョンは僕の友達だ。その屋敷では、ジョンの母親が自ら命を絶った。そんな屋敷の2階・3階は人に貸し出されるようになるも、怪奇現象が起き、みんな出ていく。そして今日、霊能力者の夫婦が屋敷に越してきた。そこから奇妙な事件が起きる。
ネタバレなしの感想
次から次へと奇妙でおかしな事件が発生し、読者も困惑すること間違いなし。この事件に、作品に仕掛けられたトリックとは?好みが分かれる1冊ではあるかなと思います。
悲しみのイレーヌ
著者 | ピエール・ルメートル |
翻訳者 | 橘明美 |
ジャンル | 事件 |
あらすじ
この事件は、匿名の通報によって発覚する。事件現場となった建物には「生」の気配を感じさせない最悪の光景が広がっていた。転がる胴体に、はみ出た血管。鼻を突く内臓と汚物の匂い。そして壁に掛けられた女の首。犯罪捜査部班長のカミーユですら逃げ出したくなった。行き詰まる捜査、操作情報が漏れ煽る新聞。そんなある日、カミーユは1冊の本を手に取る・・・。
ネタバレなしの感想
物語を読み進めていくと、途中で「ん」と、なるところがある。数十ページ戻って読み直すも理解できず。諦めて再度読み進めると、あまりの衝撃にひっくり返った。
おすすめ海外
ミステリー小説まとめ
著者 | タイトル |
---|---|
アリソン・ゲイリン | もし今夜ぼくが死んだら、 |
アンソニー・ホロヴィッツ | メインテーマは殺人 |
エルヴェ・ル・テリエ | 異常(アノマリー) |
S・A・コスビー | 頰に哀しみを刻め |
ジェフリー・ディーヴァー | オクトーバー・リスト |
ピエール・ルメートル | 悲しみのイレーヌ |
僕が死んだあの森 | |
ビル・ビバリー | 東の果て、夜へ |
ポール アルテ | 第四の扉 |
ライリー・セイガー | すべてのドアを鎖せ |
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